水素はエネルギー資源ではない!

水素はたとえばメタンを改質して作る。

CH4 +H2O → CO + 3H2
CO + H2O → CO2 + H2

燃やすとき

2H2 + O2 → 2H2O

実際は活性酸素の代表格である過酸化水素も出るらしいがそれは無視して、全部まとめると

CH4 + 2H2O + 2O2 → CO2 + 4H2O

両辺からH2Oを取ってみると

CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O

要するに、メタンから水素を作ってそれを燃やしても、メタンをただ燃やすのとほとんど変わらない。違うのは、工場でメタンを水素にすれば、自動車等でメタンを燃やすよりも二酸化炭素が回収しやすいというだけだ。しかし、石炭だって酸素燃焼すれば二酸化炭素はほぼ100%回収できるので、わざわざ爆発の危険があり、漏れやすく、エネルギーあたりの単価が高い天然ガスを使って何がメリットかわからない。

水素が空気中に大量に含まれていてそれを簡単に集めて燃やせるならいざ知らず、水素をエネルギー源だというのはおかしいのではないか。水素エンジンの直接の動力源は確かに水素だが、本当はメタンというのが妥当と思う。もちろん、さらにさかのぼれば最後は太陽→ビッグバンとなるが、いちいちそこまでいうとすべてビッグバンとなるので逆に意味がない。

水を電気分解して水素と酸素を作る。水素を酸素と反応させてエネルギーを得る。このとき、水素をエネルギーというのは完全に間違いだ。エネルギーは電気であり、その発電に用いた石炭か原子力か太陽が風力か何かだ。しいて言えば、この場合の水素は電池の代わりである。商用電源が使えない状況では便利であろうが、ただそれだけのことである。商用電源が使えるならば直接モーターを回したほうがよい。欲を言えば、その電源の元である石炭や石油で直接駆動したほうがよい。なぜ北国でなかなかオール電化住宅が普及しないかよく考えてみて欲しい。

水素燃料電池もメタノール燃料電池も同じである。目新しくてなんだかかっこいい。それだけ。